口腔乾燥症② 〜原因〜

口腔乾燥症② 〜原因〜

口腔乾燥症②  〜原因〜

口腔乾燥症② ~原因~

 

口腔乾燥症(ドライマウス)の原因は何でしょうか?

 

加齢とともに唾液の分泌量が低下してくるとも言われてますが、薬の副作用、全身疾患、ストレス、喫煙、シェーグレン症候群等の疾患も考えられます。

その他、口呼吸をされている場合、十分な唾液量があっても口が乾燥している場合があります。

 

 

 

次のような症状がある方は口腔乾燥症の可能性が高いと言われています。

①のどが渇く

②口が渇いて話がしにくい

③食べ物が飲み込みにくい

④味覚が変わった

⑤口臭が気になる

⑥虫歯ができやすくなった

⑦口内炎になりやすくなった

 

口腔乾燥症の見分け方

・舌の下に唾液が溜まらず乾いている

・口の中がネバネバしている

・唾液が泡立つ

・入れ歯が外れやすくなる

 

 

口腔乾燥の原因は?

なぜ唾液が減少してしまうのか。

 

①服用薬との関連

唾液分泌を抑制する副作用のある薬

・抗ヒスタミン薬(抗アレルギー剤)・・・花粉症、喘息、アレルギー性鼻炎、皮膚炎、蕁麻疹 など

・抗高血圧薬・・・高血圧症、狭心症、不整脈

・催眠・鎮静薬 ・・・不眠症

・抗パーキンソン薬・・・パーキンソン病

・抗うつ薬・・・うつ病、うつ状態

・抗精神病薬・・・統合失調症、うつ病など

・抗不安薬(精神安定剤)・・・心身症、神経症、うつ病

・抗潰瘍薬・・・ 胃・十二指腸潰瘍

・抗コリン薬・・・過活動膀胱(頻尿)

・抗てんかん薬・・・てんかん、三叉神経痛

*他にのも骨粗鬆症に対する薬、抗がん剤、降圧剤、胃酸を抑える薬など700種類以上あると言われています。

 

②全身状態や全身疾患との関連

・シェーグレン症候群

シェーグレン症候群とは涙腺の涙分泌や唾液腺の唾液分泌などが障害される全身性自己免疫疾患です。

40~60歳の女性に多く好発します。

腺細胞からの分泌物低下により口腔乾燥(ドライマウス)、目の乾燥(ドライアイ)などが症状として現れます。

 

・糖尿病

糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが悪かったり量が減ることで糖代謝がうまく働かなくなる病気です。

糖尿病の方は尿の回数、量が多くなります。

そのため尿が多くなると水分が排出されるので喉が乾くと言った症状があります。

 

・その他

がんや福甲状腺機能亢進などに伴って、高カルシウム血症が生ずると初期には多尿に伴い口が乾燥します。

 

③口腔内との関連

・口呼吸

長時間の口呼吸は口腔内を乾燥させ、プラーク(歯垢)が増加しますので歯周病や虫歯の発症の原因にもなります。

 

・嗜好品の過剰摂取

コーヒーやタバコに含まれるカフェイン、ニコチンには高い利尿作用があり、脱水症状をきたします。

そのため唾液の分泌量が減少し、口腔内乾燥を引き起こします。

 

・咀嚼回数の減少

咀嚼回数が不十分であると唾液腺の萎縮と機能低下が起こり、唾液分泌の量が減少します。

特に高齢者の方は腺機能が低下しているので十分な咀嚼が大切です。

 

 

このような原因で唾液が減少してしまうのです。

口が乾くからと言って薬の服用をやめることは難しい・・・

 

口腔乾燥から口腔内を守るための対策を口腔乾燥症③でお話します。