糖尿病と歯科の関係②

糖尿病と歯科の関係②

糖尿病と歯科の関係② 

 

 

 

①糖尿病から歯にどのような影響を与えるの?

 

・口腔内が乾燥する・・・尿の量や、回数も増えてしまうので体から水分が奪われ、口の中が乾燥します。乾燥することによって唾液の働きである食べ物のカスを洗い流すこと(洗浄作用)や細菌の増殖を抑えること(抗菌作用)が衰えてしまい歯肉に炎症や虫歯になりやすくなります。

 

・歯周病になりやすい・・・血糖値が高くなることで、歯肉溝(歯茎の溝)の中の糖分も高くなり、また白血球のひとつである好中球(外敵と戦う兵隊)が減少し免疫力が低下してしまうので細菌が繁殖してしまい、感染症を起こしやすい歯肉になってしまいます。免疫力の低下から口腔内に影響を与えてしまうのです。

そのため歯周病や感染症を起こしやすくなります。

さらに歯周組織を回復させる力も弱くなるので歯周病の進行も速くなります。

 

 

②糖尿病と歯周病の共通点

 

糖尿病は日本人約90%2型糖尿病と言われおり、原因は、いくつかの遺伝子因子と、運動不足や食べ過ぎ、ストレスといった生活習慣が加わり、インスリンの働きを悪くし、糖尿病を発症しています。

 

歯周病の原因は、口腔内の環境からいうと歯石が付着している、不正歯並び、不正な噛み合わせであり、それ以外となる原因は歯磨きの習慣、食習慣、ストレス、喫煙、睡眠不足など、生活習慣が関係しています。

 

 

このようなことからどちらも生活習慣病と言われ、不規則な生活習慣からこの2つ疾患が発症します。

 

 

糖尿病の方はご自身の口の中の状態も気にしてみてください。たまにある歯ブラシ時の出血は歯周病のサインです。そのままにしてしまうと歯周病は悪化していく一方です。

定期的な歯科検診を受診しましょう。

 

歯周病の方は既に現在糖尿病になっているということもありますし、他の疾患にも関与していることもあります。

しっかりと歯周病治療を行うとともに、健康診断を受診して下さい。

 

 

健康な身体でいるためにもまずは、日頃の生活習慣を振り返ってみましょう。